900
- 綺麗に笑えないカラス
- 新緑を踏みつけた泥
- よく冷えた空っぽの冷蔵庫
- 朝日の登らない庭
- 死ねない鼓動
- 3滴の涙と君
- 夢を見る飴玉
- 何も消せない消しゴムで
- 砂のお城に住むアリ
- しまうまのしっぽ
- あなたのぬくもりだけを感じる日曜午後三時
- おやつはおあずけ
- 鉛筆とカボチャと一杯の水
- ほつれた糸で紡ぐ
- コバルトブルーを飲み干す
- 涙でないと落ちない穢れ
- ハズレクジと知っていて
- 演じるカカシ
- 底の見えないグラスのフチにて
- 君のための言葉を探して
- 欠けた宝石を慈しむ
- 骨を愛する狂気
- さよならを知っていた
- ああどうか私に来世を
- 無機質のぬくもり
- 崩れた宝箱
- ない鍵穴を捜してる
- 涙は変われない
- 仮面の下に何を期待したの
- 心臓に絆創膏
- ゴミを漁るカラスが見つけたダイヤ
- 嘘を欲する病
- 斜め左に沈む太陽
- 微塵切りにして飲み込む棘
- 心臓の音だけを辿って
- 間接的自害
- 捨てるにはもったいないほどの
- 止まない鼓動の訳を教えて
- 首を絞める秘め事
- 茨の城に水をまく
- 手拍子が聞こえる前に
- ああどうかおねがいだよ
- 手を繋いだ猫とネズミ
- 望むなら嘘に変えてみせるよ
- 不安を煽る誰かの鼓動の音
- あの歩道橋の下には何もなかった
- ガラス細工を溶かしては造り替えた
- 8bitの世界で君を見てる
- カラスと黒い白鳥
- 悠遠のかなたに行こう
- 全ては貴方が与える刺激
- マスタードの砂浜とケチャップの海で泳ぐソーセージ
- あまくてやわらかい
- 両手を広げて受け止める小さな鉄鉛
- 途絶えた吐息の続きを願った
- 金魚鉢の中の鉄格子
- 祈りの言葉は意味をなさない
- 逆に言えばどちらも同等の悲しみ
- 愛と憎悪の行進曲
- 繋いだ左手火傷のような
- 無責任な接吻を
- 今日も夢は見れなかった
- 叶えた願いが牙を向く日
- 言って笑って蔑んで
- 解決策のない問題点を探していた
- 君という言葉は辞書にありません
- 苦しみ方を知らない金魚
- 悲しみの翡翠色
- 行方を隠した一筋の硝煙
- 焦げた薔薇の花弁
- 息をする暇もくれなかった(死んでしまうに決まっている)
- 一途な指先も届かない
- このゴミは落し物ですか?
- あなたの血の色を教えて
- 泣いても縋ってもタイムリミット
- 鍵穴のない手錠
- 照れ隠しの舌打ちと憎まれ口
- デッドエンドがハッピーエンド
- ようこそ、しらないひと
- 贅沢を許された小さな惑星にて
- 溢れた愛が眼球からこぼれ落ちていく
- おもちゃの使い方を誤った
- 頭蓋骨の中で飼い馴らしたコウモリ
- 願わくば君よ安らかに
- お月様がみたウサギたちの夢
- 泣き声の賛美歌
- 秋空に弔う愛の言葉
- 無意味の意味を求めていた
- 涙じゃ奇跡を起こせない
- 夜明けを忌むキツネ
- 太陽が夜を照らす頃
- 痛かったら泣いてください
- 耳寄り耳寄り耳障り
- 見兼ねた悲恋のキューピット
- 壁を壊し山を崩し川を飲み干し会いにいく
- ガラス細工の心臓が溶け出す
- 愛してるとは言えないけれど
- 紛い物の正解を叩きつけて
- 君の鼓動が子守唄
- おもちゃ箱の底で眠る