700
- 死をもって解毒とする
- 指の隙間を縫い付ける
- 数字の上に落ちた秒針
- 散らない雨雲
- 知っているから振り向かないよ
- 君の王様になれなかった
- 泣かない絆されない二人
- 赦されないことを知っていた
- あたたかくも残酷な
- 人の温度を保った化け物
- 意地を張り合戦の勝者は
- 心臓をもらっていくよ
- 身にまとった値札
- 両手から溢れていた事に気付かず
- 手元すら見れない慌て者
- 幸せになりたかった一人の話
- どこにもいけない猫
- 細い二本足の力量
- 雨を拭えない
- 二人の涙雫が混ざって宝石になる
- あらゆるものを記録した脳と何もみなかった目
- 耳を切り落としたとしても音は止まないよ
- なれないことを知っていた
- こどものまねごと
- 死ねない星達の嘆き
- まじわれない色達に
- 物言わぬ唇
- 聞き届けぬ耳
- 色を閉ざす目
- 虚空を乗せた手の平
- 地を掴めぬ足指
- ささやかにぼくをころす言葉
- ごみ箱のフタが閉め切らないの
- チリも積もって山となって山崩れ
- 蓄積されたモノ
- 痛ましくて歪んでどろり
- いたたまれない程のアイ
- 人類の総人口-1
- そっと押し出す
- 掴んだ手袋は空洞
- 本物の音と造り物の音
- 嘘偽りを取っ払って残ったモノは?
- あの日手に入れた物をまだ直視できないでいる
- 枯葉の下に埋れた君をもう永遠に見つけられない
- 放っておいた擦り傷が膿んで致命傷
- 永遠をみつけた
- どの縄を手繰っても死
- 地球とハグ!
- 1から10を教えても、
- 雑音に溶けた誰かの声を聞いた
- 心臓の型を抜く
- コンクリートと君の心臓に芽生える緑
- 望み通りなんてないの
- 君が張り巡らした蜘蛛の巣からの脱却
- 幸せになるはずだったお話
- 失われた未来図
- 雪肌に映える赤色のお味
- 見たくもないのに眼鏡は割れない
- 爪で削り落とすインク
- 虫眼鏡で太陽光を寄せ集めるように、君の愛を
- 君から立ち上る煙の色は空と同化せず
- おつかれ、ありがとう、おやすみ、またあした。
- 床を壊されちゃ進めない
- 捨て犬と血統書付きの名犬
- 犬の真似事をする猫
- エイエンを長引かせるがための犠牲者
- ゴールテープを切れない
- もうないの、ないの
- ゆるしてとはいわないから、ねえ
- お祈りの言葉は圏外につき届きません
- 心臓に刻まれた傷の数だけ君が好き
- 鎖を絶っても逃げ出せない二足
- 君の喜怒哀楽を吸い込んだ鏡
- こわければ目をつむればいい
- その銃口が狙うのは心臓じゃない
- ひしゃげた鉛玉を飲み込む
- 城の水槽に囚われの人魚姫
- 照れ隠しで血を見た
- 宝石箱の中で僕ら生きてる
- 不幸を舌の上転がして味わう
- 嘘の皮を全部剥いてやる
- 僕の風邪は君から
- 天地の操り方を忘れたカミサマ
- いたいのいたいのとんでかない
- 刺さった見えないトゲを探して
- さらけ出した心臓をまんまと握られた
- 欲張りすぎて爆発した袋
- 二番目ならいらない
- 君と酸素を取り合う午後
- お天道様は見てない
- パンチで壊せたら苦労しないさ
- 僕と君をひとつにし得る唯一はこのナイフ
- 「愛」を可算名詞にできる時代
- 君の皮の下に隠れているモノはなんだ?
- 死で別つものは肉体だけさ
- 近付くほど嫌われる
- ならばそれを望むまで
- ホルマリンの海で君を飼い殺す
- 君の中に温度が見つけられない
- 永遠に続く幸せはガラス細工