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- 哀にまみれた子供の眼
- その形になるように固めてしまおう
- 君にだけ聞こえない僕の声
- 干からびた海で泳ぐ人魚
- 四肢に罠をはめた獣の立ち振る舞い
- 君の息を止めて僕が息をする
- 指先にのせた梅雨の色は
- シマウマになりたかったキリン
- 鮫が食い残したもの
- 壊された心臓
- 着飾って笑った穢れ
- 始まりがないのに終わった
- ささやかなといき
- 同じコップの中で殺しあう
- さざめく水面に魚が揺れる
- ごめんだなんて言わないで
- そんな小さな言葉じゃ足らない
- 最後に嗤ったのは傍観者
- "最初"はまだ存在しない
- そんな言葉も届かなかないの
- そして得られたモノを説明できる?
- 石鹸で洗い落とす昨日
- 空は何色に見える?
- 壊れた脳で言葉の重さを測る
- どの言語でも伝えられない気持ち
- 僕ら動物にはなれない
- 手で掴んだだけでは伝わらない
- あなたと歩くレールはひとつ
- "お一人様専用"
- 手を伸ばすまでもない
- しまうまが溶けた跡
- 色水に溶かす太陽
- 細切れの悪夢の最後に吊り縄
- ささやかな懇願は届かない
- 淡い色が邪魔をする
- 全部全部を知った上で君と僕は
- 崩れたものを積み直す気はない
- いつか再び触れるときまで
- 哀を流し続けて詰まった排水溝
- 声をなくした嘘つきはどうする?
- 僕を詰めた冷蔵庫の扉が閉まらない
- これからも聞こえないだろう
- 溺れたくて創り出して壊して
- 喉の音は答えをくれない
- 態度で示せ、さもなくば
- 指先に絡んでどろり
- 虫網と釣竿を持って月を捕まえる
- お空で泳いだ日曜日
- 紡いだ今日がほつれる音
- あなたはどこにもいないのにね
- はははと笑うカラの声で
- 君を冷凍保存で永久保存
- いつかの君の解凍に失敗しました
- 君のぬくもりで僕を解凍して
- 蒸発して雨になってまた巡ろう
- 黒に溶かす七色
- 手首に繋がる鎖を引き寄せた先
- 釣竿と糸で君を釣る
- 歩く足を取られたから魚になるよ
- これを言葉にする権利をください
- 本物の皮を被った嘘を読むのなら初めから夢物語を
- それはゴミじゃなくて僕だ
- たしてひいてわってかけて=?
- ゴミ箱に沈むは
- 君の指一本が辿る軌跡すら追えないのさ
- 形を成すことに恐れて
- 言葉の鎖を超えた先
- 後ろ手に隠したモノを知ってる
- どれを選んでもハズレ
- 水たまりに溶ける色
- 君と手繋いでお先真っ暗
- 飛べないのなら歩くさ
- 足をもいで海に追いやる
- 黒と白で何ができる?
- 誰も彼もが忘れることに気付かないんだ
- 約束の有効期限
- 仮初めに花を摘む
- 息を潜めた天使
- 落下する心臓の行方
- 一色に染めるのは難しいでしょう
- 君に黒と白をあげよう
- 指先に花を咲かせ
- あたたかな夢だった
- 夢でしかない
- 一週間前からよく仕込んだ愛です
- 夢の向こうに君をみた
- そんなわがままは通用しないさ
- 覚えているなら言ってごらん
- 間違いだらけの模範回答
- いつまでも追ってたのは君の影じゃなかった
- 意外と君はわがままでした
- 理解した振りをしていた
- こどものあそび
- 結び目が甘かった赤色
- 羽一枚であなたの元へ
- エイエンに君と眠りたい
- 心臓に体温計を刺す(計測不能)
- 痛くて痒い方がお好み?
- 右手と左手でできること
- 振り向かないで。僕はきっといる