300
- 種の時点で枯れていた
- 巻き戻したとしても結果は同じだと
- 濁し続けたお茶が真っ黒になる頃
- ささやかな贈り物はコンクリートの下
- 悠遠のかなたに行こう
- 根のない藁に縋り続けた
- 飽きるまで続く茶番劇
- 君を例えるなら酸素ボンベ
- 涙と少しの砂糖を混ぜて
- 全ては貴方が与える刺激
- 最後の星が輝くことをやめた日
- とうとう君に触れることすらできずに
- 屑になりたくなくて懸命に輝いた星の屑
- マスタードの砂浜とケチャップの海で泳ぐソーセージ
- 完敗の中のささやかな勝利
- 溺れた深海で見つけたモノ
- あまくてやわらかい
- 窓ガラスが八方を塞いでる
- 君の埋め込まれた床
- 気取った音を折れ
- ナイトライトは消さないで
- 夜明けの明かりが僕らを追い立てるから
- 両手を広げて受け止める小さな鉄鉛
- あなたのハートに集中砲火
- もう僕を生かすのを止めて
- いつだって綺麗な空に憧れて
- ハリネズミのような心臓を救える?
- 僕の泣き声は聞かせてやらない
- 淘汰されたそれはもう君じゃなくて
- 破滅的欠落
- もし叶うのなら死を
- 終わりのない君を願う
- ならば今ここで全て絶って
- 衛星に見られながら演じる逃亡劇
- さよなら他人
- いともたやすく生を取り上げる銃声
- だからやめてって言ったじゃない
- 遅すぎたが為の結末
- 充満する死
- いっそ言わないで欲しかったよ
- 僕以外の"誰か"じゃだめだったの?
- 君に手向けられたバッドエンド
- キスは血の味
- 拳銃を手に入れたらすることはひとつ
- お砂糖がほしいの
- 血濡れ制服と君
- 愛の雪崩で生き埋めになっても
- 花を咲かせた眼がいつも視てる
- どう転んでも終い
- 天井から飛び降りた影は何処へ?
- 君の愛だけを吸い出すためのストロー
- 歪なハート型にくり抜かれた心臓に
- 震える指はすがる
- マグマに飛び込む魚
- 押し込んで変形したハート型
- こんなにも汚れてしまった
- もう散々だと心臓を握り潰した君は泣いてた
- 握り潰した心臓から滴り落ちる液
- 君の二番どころか三番にすらなれず
- ぐちゃりと嫌な音
- その形を崩さず灰になった蝶
- ジョーカーだけ見当たらないトランプ
- 未だ暖炉の中で脈打つ心臓
- ぐちゃぐちゃに壊して諦めさせてよ
- 朝の陽が顔を出したらおやすみ
- 二人の木に哀が実った
- さよならを謳う赤子
- 雨が運ぶ雲
- 盲目の私は君に手を託すよ
- 墜落地点はいつまでも見えないまま
- 背から羽は生えない
- あなたは光になり得ない
- 嫌いだと言って、突き放して、
- 嘘つきの最期
- 道化師のネタを見抜いてやったんだ
- その両の手から零れぬよう
- どうか離さないでいて
- いつまでもそうやって
- 愛をねだる両手
- ネオンを一つ一つ割る
- 雲の上に割れないシャボン玉
- 嘘つきの声帯は切ってしまおう
- 夢が沈んだ池
- 想い馳せるはいつかの、
- 嫌になるほどちょうだい
- くすんだ瞳が映すモノ
- 化けの皮を脱ぐストリップショー
- どの道即死さ
- 海を食する魚たち
- 辿るのは崩壊一途
- 夢を見ていたアリの女王
- 眠らないアネモネの花
- さよなら恋路
- 夢で咲く花
- また昨日で会いたい
- ハチのミツを飲む
- お天道様は見てない
- メリーゴーラウンドの裏側で
- 指先のつぼみ
- 眠る朝日