1600
- ハサミがたどる赤の切り取り線
- 天国への整理券
- 不思議を辿って崖の縁
- アリの行列遮る革靴
- 片道切符の行方もしれず
- それを地獄と人は呼ぶ
- 麦畑に隠された幸
- 足りないものをおぎなうツギハギ
- 縫い目から避けては溢れる
- 嘆いた天使はそらをみる
- 六千夜と半月の始まり
- 3分遅れの懐中時計
- 君を閉じ込めるための鏡
- ヨーグルトに飽和した朝
- 愛、哀、相。
- 海の始まりに足をつく
- 7色の星は銀河を見ない
- 泣く蝉と泣く青空
- いつか見た僕らの天国
- 地球に君はいない
- 僕を砕く歯車
- 眠れぬ月に歌う
- 指先に乗せる朝
- 地を固める涙の粒
- 無理を望んだ両の手
- おとぎの国への片道切符
- 変化を望まない世界
- 愛のかたちの模範解答
- 造花を愛でる虚無
- 砂糖漬けにした心臓
- ドライフラワーに閉じ込めた憂鬱
- ンから始まるしりとり
- 君を映さない朝の光
- 永遠の途切れ目
- さらば満月
- 崩れない両手の逃げ場所
- 触れられない両手の中身
- 指先に乗せた月夜の涙
- 風穴だらけの翼で飛ぶ
- 君を想って君を追う
- 黄色の瞳は宇宙をさまよう
- 君の面影の残る箱庭
- 夏空に君を奪われたまま
- 夜の虹の行き先
- 君をかき消す春風
- 酸素ボンベで息をする
- 愛が哀に変わる音
- 悪夢のような救済
- 愛と増の平行線の隙間
- 月夜が囁きかけた嘘
- 扉の向こうの純白
- 地を這う鳥の逃亡劇
- 狼と羊のおままごと
- 溺れる二対の羽根
- ふたりぼっちの明日を乞う
- 檻の中のサンライト
- 天使を堕とす術
- 依存する両手
- リンゴのなる木に絡むヘビ
- 死神とブロンドの少年
- 楯突く赤のイバラ
- 猫を視る月
- カラスの羽では飛べない
- 陽に隠れる蝶
- 落ちたリンゴの行き先
- 雨が朝を塗り替える
- 眠れない月は太陽を呼ぶ
- 朝日が僕を殺した
- さよならはイチマンエン
- あの夕方を繰り返す
- 水葬する誰かの名前
- 喉に詰まる今日
- 飽和する両手
- 海を降らせるまほうの呪文
- 夜を君と抜け出して
- どこにもない僕の空色
- 降らせた愛は雨になる
- 水たまりに堕ちる
- 空に雨を塗るように
- 魚は小雨で息をする
- 今日のおやつは雷雲
- おやすみしようか
- 午後3時の僕らの秘密
- 悪夢の先の理想郷
- 生と死を別つ水面
- 赤い靴はもう踊らない
- 25時の訪問者
- 夜をノックする月光
- 無垢な目は血の色
- ケーキの正しい食べ方
- モンブランの頂上で
- ケーキにだって秘密はある
- 狂った羅針盤の役目
- 眠る7色と夢の橋
- 夜は雲からやってくる
- パンドラの箱が飲み込んだ嘘
- たとえ朝が来なくても僕ら
- 月のない夜は神様にお願い
- ひしめく始まりの強奪戦
- よろめく四肢を待つ穴